会いたい五条
『会いたい』
『死にそう』
『今どこで誰となにしてんの』
未読。
既読がつかないからスタンプ爆撃したりオナってる動画送りつけたりしたけど永遠に既読がつかないから、シャワー浴びたりしてたけど変わらず既読はついてない。寝てんのかな。何してんの。いつも電話する時間じゃん。帰ったら怒ってやる。
ハァ、会いたすぎて死にそう。高専に帰れてない。に会えてない。触りたい抱きしめたい名前呼ばれたい。一緒に飯食ったら一緒に風呂入ってイチャイチャしてセックスしたい。七海じゃないけど、労働はクソだと叫びたい。君が好きだとは叫んでるけどいつまで経っても振り向いてもらえない。そうだ、3/3伝えるために愛を叫びに帰ろう。今すぐ帰ろう。今帰ったらに任務どうしたのほっぽって来たのって凄い顔で怒られてセックスどころか無視されることになる。泣く。
出張先のベッドでジタバタしていると、ピコン、と傑からニャインが届いた。ん?――は。何僕より傑優先してんの。
『おい』
『通話でろ』
傑。でねえ。スマホ見てんだろ。
が眠りこけてる写真が送られてきたのだ。それだけならまあ、送ってくれてありがと♥だけど傑だし。だがしかし、その可愛らしい顔のふにふにほっぺに、酒の缶が当てられている。この指は傑。
もうホンット許さない。今回ばかりは傑でも殴り合いをしないと気がすまない。無限張って殴らせてなんかやらない。一方的に殴りまくる。なんで僕がに会えなくて苦しんでんのに傑はの部屋に凸ってる上に酒盛りしてんだよマジでふざけんな。帰ったら喧嘩決定。は仕置き。ピコン。動画を受信した。自動再生が始まる。
「…ん、さとる……?」
『なう』
うわ。ゴメン傑。やっぱとびっきりの土産買って帰る。ふにゃふにゃ状態になってるを傑がつついて、もぞもぞしたがとろんとおめめを開けて僕の名前を呼んでいる、五条悟を殺すための動画。ありがとう傑。もっかい抜こ。
パンツに手をかけた瞬間、また動画が送信されてきて自動再生が始まった。
「ううん、ごめん。すぐる」
「すぐるー」
『ざけんななんでさっきあそこで切った。つーかあそこで切っとけよ』
腹立つなあ。怒りを送信するが、しかーし、最後のコマで、が僕のシャツを抱きしめているのが見えた。『ありがとうございます』ちらっとロゴが見えるように撮ってくれた傑、流石。思わず敬語になってしまった。だってこれはもう死ぬしかなくない?僕死ぬ。寂しいの?寂しいんだよね?僕のシャツ抱きしめちゃって。やばいもう勃起してきた。リアルタイム電話オナニーできちゃうよ?『静かにできる?』『僕は赤ちゃんか何か?』かかってきた通話を取り竿も取った。
「シワになっちゃうよ。悟のシャツ」
「ん~……」
「悟がいなくて寂しい?」
「んーん。ニャイン、うるさいから。そんなに…」
「ふぅん。シャツを抱いてるのはどう言い訳するの?」
「安心するだけー」
なんかふにゃふにゃ言ってるんだけど。待って。そんなに、って、ちょっとぐらい寂しいってこと?え?安心するってなに?え?僕の事好きじゃん。え?僕の事好きじゃん。
僕もうしぬ。しんだ。百万回死んだ悟。
噛み締めながら扱いていると、ハァハァ言ってるのが聞こえたのか定かではないが、傑が一方的に通話を終了した。切っていいとは言ってねーんだけど。俺だって傑がハアハア言ってんの聞きたくないから黙って抜いてたじゃん!オカズ取り上げんな。
抗議の通話をかけようとすると、ピコン、画質の良いの寝顔(僕のシャツを抱きしめている)が送られて来て生唾を飲み込んだ。あ゛ークッソ抱きてえ。
『保存用』
『観賞用』
同じ写真に見せかけて違う。コンマ違う。僕には分かる。何故なら愛。
『実用用』
角度。谷間。たゆんだキャミソールの紐。白い肩。鎖骨。赤らんだ頬。イイ感じのライティング。この一枚で百万回抜ける。傑カメラマンの才能あんじゃね?
『神か?傑。お望みは?』
『前行った店あるだろ?そこの蕎麦』
んなことだろうとは思ってたけど。最高すぎんだろ。
『100食くらい?』
『10食』
『そんなんでいいの?オッケー』
おやすみスタンプを押しあい解散した。僕は今からスッキリして寝るつもりだ。傑ありがとう。ありがとう傑。ズッ友だよ。
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