「こ、狡噛監視官、あの!」
「……何だ、
「お昼を選ぶ楽しみを奪ってしまってごめんなさい!」

 がパンを持ってくる日常は続いている。いつも通り俺に差し出したコンビニ袋を、またも佐々山が受け取り、中身を覗いている。何故お前が受け取る。

「あ、佐々山さん。3つマシマシにしました」
「おー、サンキュー」

 佐々山が片手間にの頭を撫でた。…健全に。…セクハラじゃない、だと…? 待て、どういう訳だ佐々山。にしたって、佐々山には普通に話して、普通ににこにこしている。
 …分からない。やはり単純に俺は嫌われているのだろうか。いや、彼女とギノを会わせれば或いは分かるのではないだろうか。が、席に戻った佐々山に付いて行った。…仲良くないんじゃなかったのか。

「今日はクリームパンです。…あの、佐々山さん――」

 彼女が佐々山の首元から袋を覗き込みつつ、何やら佐々山に耳打ちし、こそこそ話をしている彼ら、…佐々山の嫌らしい目線がちらちら俺を見るので不快感が凄まじい。

「…私はしにます!」
「死ねば?」
「ひどい!」

 俺に聞こえないように何を話していたんだか。録音でもしときゃ良かったな、音量上げりゃ一発だ。ムカつく。
 もしギノのことなら俺の方が詳しい自信があるし、…佐々山も、んなこと言ってたな、に詳しいって。
 一体何を佐々山に聞くことがあるのか。佐々山が指導できるのは刑事の勘とセクハラ手法くらいだろ。
 …何なんだよ。お前は一体何で死ぬんだ。俺には見当も付かない。