ち
ただいま、おうち!
そして私は絶望する。いいや、既に絶望しながら帰路をオートナビに任せ、絶望を引き摺って絶望と帰ってきたのだ。
なぜならば、重大な問題が発生したためである。
狡噛監視官は、パンが好きなわけではなかった。パンが好きなのは宜野座監視官だった。
では、一体、狡噛監視官は何が好きなのか?
沈思。残念ながら、既に散々考え込んで帰って来たのである。
何がどうしても分からない。佐々山さんに聞いておけばよかった。絶望感が凄い。
佐々山さん曰く、食べてくれてはいるみたいなことを言っていたし、…とりあえず、3つマシマシで、パンを捧げる日々を続けるしかない。
私の財布が尊くなりそうな予感がするが、大丈夫。推しに捧げていたお金が全て現実の推しに捧がれるようになっただけなの。ありがとう狡噛監視官、生きててくれてありがとう。
そう、だから、それは問題ないんだけど、…些か、いや、かなり、気味の悪い行動では無いだろうか。
…気持ち悪く思われないよう細心の注意を払わなければ。貢物をする哺乳類くらいに思われなければ。いや、哺乳類と思われるのもおこがましいかもしれない。
もっと、なにかこう、ハト。だめだ、私はハトばりのやさしさもきおくりょくももっていない。
もっと、なにかこう、ミルワーム。だめだ、私はハトのえさにすらなれない。
もっと、なにかこう、――
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