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 硝子の部屋で酒盛りをしていて、なんか下着の話になったわけだ。
 任務であのスポブラが揺れなかったとか、歌姫先輩ってさらし巻いてんのかなとか、五条と夏油なら夏油の方がふんどしが似合いそうだとか、五条ってノーパンで着物着るのかな、とか。
「硝子は普段どんなの履いてるの?」「そこに入ってる」。箪笥の棚を開けたらラグジュアリーな下着セクシーな下着適当な下着、色々入ってた。「どこで下着買ってるの!?」「今度一緒に行く?」「行く!」「はどんなの履いてるの」「見る? 今日のパンツ採点してくれる?」。

 フーン。
 硝子は煙草をふかしてから、一息に私のスカートを捲った。

「っちょ!」捲ってとは言ってないんだけど!?
「ピンク。ちょっと子供っぽいかも」

 ・ふわふわした色なら、デザインが大人っぽい方がいいと思うけど。
 ・茶色はやめろよ。ウンチ色。
 ・普通に白とか黒がいいんじゃない?

「綿100%の、くまさん子供パンツ、いちご子供パンツ、じゃないだけ、評価して欲しい」
「それは論外。まあ普段は一番それがいいだろうけど。素材的に」

 こうして、硝子姐さんのお眼鏡に叶うパンツを探す旅が始まった――
***
「なんかアイツ俺にパンツの色聞いて来たんだけど」
「何色履いてるの?」
「そっちじゃねぇよ。好きなパンツの色だよ」
「私は黒かな」
「俺は白」
「それ悟も聞かれたの? この間私も聞かれたんだよね。どういうつもりなんだろう」
「知るわけねえだろ。痴女かよって突っ込んだわ」
「え? 突っ込んだの?」
「口でね?」
「口に?」
「……」
「……」

 行ってみよう――五条と夏油は無言で通じ合った。
 気が無きゃパンツの色なんか聞いてこねぇだろ、というのが五条の言い分だ。
 アドバイスを求めてきたんだから結果を見せてくれないと、というのが夏油の言い分だ。
 犯されたいなら素直にそう言えばいいのに――自分たちにヤられて本気で怒る女はいないと思っている二人――クズの思考が一致した。
 彼氏に見せるパンツでも探してんのか? 彼氏がいるなんて聞いたことないし、ワンチャンいけるんじゃないかな。
 そんな会話を交わしながら二人はの部屋へ走る。
 逃げろ、――!!
***
「突撃ちゃんの部屋~! ぱんぱかぱ~ん!」
「五条。何その祝いのファンファーレ」
「今どんなパンツ履いてるの?」
「夏油、流れるようにセクハラするじゃん」

 身の危険を感じ後ずさったが遅かった。「えいっ」可愛い声のキャピルン仕草で五条が私のスカートを盛大に捲る。ふむ、と二人の声が被った。

「~~っ五条!!」
「紐パンで任務になんか行ったのかい? 脱げちゃうかもしれないのに。真面目だねぇ」
「バカだねって言われてんぞ」
「なっ、夏油が黒の紐って、」
「紐パンで任務行けなんて言ったワケ? 傑。ド変態じゃん。聞いてるオマエも大概だけど」
 ちょっと!?
「妙な勘違いするなよ悟。言ってない。私は黒の紐が好きだって言っただけ」
 ちょっと待って、
「俺は白のレース。で、白の紐か……これでスケスケなら俺的にはポイント高かったかも」
 何するの!?
「チラリズムってものを知った方がいいんじゃない。でも白い紐も純情無垢って感じで、解く時興奮するかもね。私は黒の紐がいいから、今回は悟に譲ってあげるよ」
 耳元で喋らないで!
「はい。ぱんぱかぱ~ん☆」

 夏油に背後を取られ抱え込まれて、五条に椅子に座らされ、開脚させられた。1分経ってないと思う。

「な、な……」
「オマエ処女?」

 五条が私のスカートをたくしあげ、私の股の間から上目で私を見上げている。意味が分からない。

「わ、わたしは、硝子にパンツ採点してもらってただけ」
「硝子? レズかよ」
「違うよ??」
「なら露出狂? 見てもらうと興奮するのかな。悟に沢山見てもらいなよ。私にもあとでよく見せてね」

 ふーっと耳元に息を吹き込まれ、首元に唇を押し当てられる。鳥肌立った。
 リップ音をわざと鳴らされていて、ぐにぐに優しく胸を揉まれているのもワケが分からない。

「二人ともやめて。何なの? ホントに、何?? ひっ、」

 五条がそこをツツ―ッと指でなぞる感覚に体が跳ねる。悪戯にも限度っていうものがあると思う!

「わ、私が同じことやり返してもいいからやってるんだよね!?」
「ソーダケド?」
「ご自由にどうぞ」

 くぅ……! 二人の股間を力の限り握り込むまたは蹴ってでもやれば悶絶して七転八倒するに決まってるのに。手が届かない。腕も足も動かない!
 夏油に後ろから固められ、五条には前から、好き勝手にされている。撫でないで、つつかないで、食まないで、息ふきかけないで!

「っひゃ、あ……っ」
「何、期待してんの? 透けてきたけど」
「処女なのに感度抜群なんだね」
「なんで知って、あっ♡」
「……紐パン、やっぱエッロいな」

 五条の息がさっきからずっとそこにかかっている。綺麗な空色の瞳が私の股を凝視している事実に頭がどうにかなってしまいそうだ。私たち、ただの同級生なのに。五条が吐く息が熱くて、彼が興奮していることが分かってしまう。

「悟ばっかりズルいなぁ」

 夏油が私の制服のボタンを外し、ファスナーを下げていく。「ウワ絶景~結構あんじゃん」全部は脱がされず、お腹まで降ろしたところではだけさせられて下着があらわになった。夏油が五条に見せつける様に下着の上から胸をもみしだく。

「上もお揃いで揃えたの? 任務でツラくなかったかい? 揺れただろ」
「っだから、任務、もう帰って来てお風呂入って、着替えたんだって、ば!」
「そうなんだ」

 胸を揉みながら、スンスンと夏油は首元に顔を埋められて、いい加減にしてと叫びだしたくなってくる。このままじゃノせられてしまう。このままじゃヤバい。五条は私の股に顔を近づけて、下から上へなぞり上げるように指を動かすから、じゅんと密が溢れていくのが自分でも分かってしまう。

「そうだね、いつものシャンプーの匂いと、少しだけの汗のいい匂いがするよ」
「っ耳元で喋っちゃ、やだぁ、五条もやめてぇ♡」
「こんな濡らして言うことか?」
「あうっ♡」

 ピンっとクリトリスを弾かれて腰が震えた。はあはあ息を整えていると、しゅる、と紐がほどける音がする。

「御・開・帳~~♡」

 紐をほどかれたパンツと、ぱちりとホックを外され、丁寧に取り払われたブラジャー。全てをあらわにされた羞恥に泣きそうだ。なんでこんなことされてるんだろう。パンツの色、好み、聞いたから? 聞いただけじゃん。見る? なんて言ってないのに。全部見られた。

「っうぅ~~」
「うわ何泣いてんの。泣くのは下のお口だけで十分なんだけど」
「恥ずかしくて涙が出てきちゃった? 可愛いね。エッチの時に泣く女の子って、感度が良いんだよ」
「そうなの?」
「そうそう」
「適当だろ」
「っきゃあ!」

 夏油と五条の言い合いが終わったら、夏油に首筋を噛まれた。甘噛みだけど、しっかりと。ジンジンしてきた痛みが、さわさわと、乳首の周りを指の腹で撫で回す刺激をはっきりと知覚させる。きゅ、って乳首をつままれて、ゾクゾクとした気持ち良さが頭の先に伝っていく。

「気持ちいいね」

 教え込むように囁いて、夏油は胸を揉み続ける。私はもう体に力が入らなくて、されるがままだ。

「そんなに胸気持ちいーの? 腰動いてんぞ」
「動いて、ない!」
「大洪水だって♡」
「んんっ♡」

 五条がそこに指を滑らせ蜜をすくい、クリトリスを円を描くように刺激する。滑りが良くなったそこは少し触れられるだけでも強い快感を生んでしまって、ビクビク腰が跳ねるのを止められない。

「乳首、もう凄い勃っちゃったね。カリカリすると気持ち良い?」
「も、やめて! きもちぃから、やめて!」
「気持ちいいなら、もっとして、って言うんだよ」
「きもちくない、ってばぁ♡ だめ、だめだめ、ほんと、やめて、夏油、五条っ!」

 五条は執拗にそこを責めて、つついてみたり、指で挟んでしごきあげてみたりする。なんで二人ともそんなうまいの。もうダメだ、イっちゃう。

「やめて♡ やめっ、ふたりとも、やめてぇ♡ あっ、あ――♡♡」

 全身に力が入って、体が逸れる。目の裏がチカチカして、頭を夏油に、股を五条に押し付けて、私はイった。五条に強く押さえつけられているのに、足がガクガク震えるのが止まらない。気持ち良くて、声も出ない。身体がビクビクと痙攣する。身体の奥が、何かが欲しいって叫んでる。

「……エッロ」
「もうイっちゃって、エッチだねえ」
「ま、へばんなよ。まだまだこれからなんだから」

 夏油に頬を撫でられて、されるがままに首を動かした。唇を塞がれる。分厚い舌に舌を絡め取られて、ねっとりとなぶられる。も、だめだ。頭が熱くてたまらない。誰かが制服のファスナーを下ろす音がする。

パンツにまつわる三角関係